
ANAのSFC修行の1つ、「ライフソリューション利用したステータス獲得」って実際どうなの?
そんな疑問にお答えするために、この記事では、私が2024年にライフソリューションを利用してSFCを取得した体験談を、3つ達成条件の観点から詳しく解説していきます。
・30,000PP(プレミアムポイント)の達成方法(費用・実際のスケジュールも紹介)
・「ANAカード+ANAPayで400万円決済」の達成方法(内訳・裏技など紹介)
・ライフソリューション7サービスの利用(実際に利用したサービス)
「ライフソリューションを利用してSFCを目指したい方」や「取得にかかるコストをざっくり知りたい方」にとって、きっと参考になる内容です。
目次
ANAの上級会員資格「SFC会員」とは?

ANAのスーパーフライヤーズカード(以下、SFC)は、ANAの上級会員サービスを半永久的に利用できる特別なクレジットカードです。
SFCを所持することで、下記のような特典を利用することができ、空の旅を快適にすることができます。
・ANAラウンジの利用
・優先チェックイン・保安検査・優先搭乗・手荷物の優先扱い
・特典航空券の優先枠
など…
これらの上級会員特典を、SFCを保有している限り維持できるのが最大の魅力です。

SFCを獲得するまでのイメージはこんな感じ

SFCカードは誰でも簡単に申込・発行できるのもではありません。
SFCカードを発行するには、ANAの会員ステータス「プラチナサービスメンバー以上」の期間中に申し込む必要があります。
このプラチナ会員の資格を得るために、ANAの飛行機に乗りまくる活動が、いわゆるSFC修行と呼ばれるものです。
ライフソリューションでのSFC修行とは?

SFC(スーパーフライヤーズカード)を発行できるANAのプラチナ会員となるには、下記の2通りあります。
- 方法①:フライト中心の修行
→ 飛行機に乗って 50,000PP を稼ぐ - 方法②:ライフソリューションを利用した修行
→ 他の2つの条件を満たせば、 30,000PP でOK
方法①は一般的な方法で、とにかくANAの飛行機に乗りまくって達成するという方法です。
一方で、方法②がこの記事で解説している達成方法で、下記の3つの条件をすべて満たすことでANAのプラチナ会員を目指すというものになります。
- フライトで30,000PPを獲得
- ANAカード+ANA Payで年間400万円以上決済
- ライフソリューションサービスを7つ以上利用
方法①との違いとしては、PPの要件が50,000ポイント→30,000ポイントとなったこと(=フライト回数が少なくて済む)、代わりに他の条件が追加されたという点です。

以降、それぞれ3つの条件を簡単に説明していきます。
条件①:フライトで30,000PPを獲得

フライトで30,000PPを貯めるというのは、ANAや提携航空会社の便に搭乗し、運賃や路線に応じて加算される「プレミアムポイント(PP)」を、対象期間内(1月1日〜12月31日)に30,000ポイント分獲得することを意味します。
条件②:ANAカード+ANAPayの年間400万円以上決済
2つ目の条件は、ANAカード(クレジットカード)とANA Payを合わせて、1年間で合計400万円以上の決済を行うことです。
この400万円には、
- ANAカードだけで400万円使ってもOK
- ANA Payだけで400万円使ってもOK
- もちろん、ANAカードとANA Payを併用して合計400万円でもOK
というように、どちらか一方、または両方を使って達成することが可能です。
なお、決済額のカウント対象期間は前年12月16日〜12月15日です。
条件③:ライフソリューションサービスを7つ以上利用

ライフソリューションサービスは、ANAが提供する生活関連サービスの総称で、ショッピング、旅行、保険、電気など、日常生活に密着したサービスを指します。
- 【必須】ANA Mall
- 【必須】ANA トラベラーズ
- ANAのふるさと納税
- ANAの保険
- ANAの住まい・ANAの住宅ローン
- ANAでんき
- ANAショッピング A-style・ANAセレクション・ANA STORE@SKY・国際線機内販売
- 空港内店舗
- マイルが貯まるその他加盟店
- ANAカードマイルプラス
- ANAマイレージクラブモバイルプラス
- ANA Pocket
- ANA リサーチ
- ANA penguin
これらのサービスの中から7つ以上(うち、「ANA Mall」・「ANAトラベラーズ」は利用必須)利用することで、30,000PPでSFC取得が可能となります。
【体験談】2024年に実施したSFC修行記録
ここからは、実際に私が2024年に、ライフソリューションを利用してSFC取得をした記録を紹介します。
- 30,000プレミアムポイントの達成方法
- 利用したライフソリューションサービスの一覧
- 「ANAカード+ANAPay決済額」の達成方法
の3つを紹介してきます。
①30,000PPはどう貯めた?実際の搭乗スケジュール
| 日付 | 区間 | プレミアムポイント | 運賃区分※ | 費用 |
|---|---|---|---|---|
| 2/10 | 伊丹→羽田 | 280 | 8(個人旅行包括運賃) | 19,650 |
| 2/10 | 羽田→紋別 | 623 | 8(個人旅行包括運賃) | 19,650 |
| 2/12 | 紋別→羽田 | 623 | 8(個人旅行包括運賃) | 19,650 |
| 2/12 | 羽田→伊丹 | 280 | 8(個人旅行包括運賃) | 19,650 |
| 3/16 | 関西→宮古島 | 906 | 8(セール) | 11,240 |
| 3/24 | 宮古島→関西 | 906 | 8(セール) | 11,240 |
| 4/21 | 秋田→伊丹 | 658 | 7 | 14,240 |
| 6/28 | 関西→新千歳→根室中標津 | 1199+467 | 6(トランジット) | 18,190 |
| 6/30 | 根室中標津→新千歳→関西 | 467+1199 | 6(トランジット) | 18,190 |
| 7/13 | 伊丹→新千歳 | 666 | 8(セール) | 9,610 |
| 7/21 | 新千歳→関西 | 999 | 7 | 15,010 |
| 8/3 | 関西→石垣島 | 2,822 | 2(プレミアムクラス) | 32,550 |
| 8/4 | 石垣島→関西 | 2,822 | 2(プレミアムクラス) | 32,550 |
| 8/10 | 伊丹→羽田 | 420 | 7 | 13,910 |
| 8/18 | 仙台→伊丹 | 594 | 7 | 20,530 |
| 8/24 | 伊丹→石垣島 | 1,453 | 7 | 15,640 |
| 8/25 | 石垣島→関西 | 1,453 | 7 | 15,640 |
| 9/7 | 伊丹→羽田 | 420 | 7 | 12,830 |
| 9/8 | 仙台→伊丹 | 420 | 7 | 12,830 |
| 9/14 | 伊丹→新千歳 | 666 | 8(セール) | 9,560 |
| 9/14 | 新千歳→伊丹 | 666 | 8(セール) | 9,560 |
| 9/15 | 神戸→那覇 | 1,108 | 7 | 14,885 |
| 9/16 | 那覇→関西 | 1,108 | 7 | 14,885 |
| 9/21 | 伊丹→仙台 | 396 | 8(セール) | 9,430 |
| 9/23 | 仙台→伊丹 | 396 | 8(セール) | 9,430 |
| 9/28 | 関西→宮古島 | 2,665 | 2(プレミアムクラス) | 26,380 |
| 9/29 | 宮古島→関西 | 2,665 | 2(プレミアムクラス) | 26,380 |
| 10/12 | 伊丹→新潟 | 314 | 8(セール) | 8,040 |
| 10/14 | 新潟→伊丹 | 314 | 8(セール) | 8,040 |
| 11/23 | 伊丹→羽田 | 280 | 8(セール) | 8,910 |
| 11/14 | 羽田→伊丹 | 280 | 8(セール) | 8,910 |
| 合計 | 31回搭乗 | 30,535PP | 487,210円 |
※運賃区分とカッコ()内の文言の内容は下記となります。
- 2(プレミアムクラス):「プレミアム運賃」で予約
- 6(トランジット):「バリュートランジット」・「スーパーバリュートランジット」で予約
- 7:「スーパーバリュー75」などで予約
- 8(個人旅行包括運賃):「じゃらんパック」を利用
- 8(セール):ANA公式サイトで定期的に開催されるセールの際に予約
上記が、2024年に筆者が30,000プレミアムポイントを獲得するために実際に搭乗したスケジュールです。

筆者は関西在住のため、伊丹・関西・神戸空港を中心に搭乗回数を重ねました。
航空券の購入にかかった費用は合計で487,210円で、最終的なPP単価は約16.2円となりました。
一般的に、SFC修行をする際のPP単価の目安は10円となっており、これよりも小さい金額だと「効率よくフライト修行ができた」と判断されています。
PP単価が16円台と非常に効率が悪くなっていますが、「修行」ではなく純粋な「旅行」も兼ねながらプレミアムポイントを貯めたため、上記のような結果となりました。
2/10の「伊丹→羽田→紋別」および、2/12の「紋別→羽田→伊丹」はじゃらんパックを利用しました。
「ANA航空券+宿泊」がセットになったプランで、支払い金額を4等分して算出しています。宿泊費も含まれており、参考程度にお願いします。
プレミアムポイントを貯めるために意識したこと
プレミアムポイントを安く貯める方法として、「OKAタッチ」と呼ばれる、沖縄・那覇空港を何度も往復するフライトが最も効率的だと言われています。
しかし、この方法では同じルートの繰り返しになり、どうしても飽きてしまいます。
そこで先程もちょっと触れましたが、「旅行としても楽しめる修行」を意識し、行きたい場所を優先しながら、以下のポイントを抑えて航空券を予約しました。
長距離×プレミアムクラスの活用
→ 8月・9月に集中して石垣島・宮古島へのプレミアムクラス搭乗を実施。2,600〜2,800PPが片道で貯まり、多くのPPを貯められる。
トランジット(運賃区分6)の利用
→ 乗継運賃である「バリュートランジット」・「スーパーバリュートランジット」を利用することで、搭乗区間ごとに200PPが固定でもらえる。
セール運賃(運賃区分8)の利用
→近距離でどうしても獲得PPが低い場合、とにかく安く航空券を予約することを意識
このように「PPを稼ぐフライト」と「行きたい場所に行くフライト」をバランスよく組み合わせ、楽しみながらプレミアムポイントを貯めるようにしました。
②実際に利用したANAライフソリューションサービス一覧
| サービス名 | 達成した方法 | 難易度 |
|---|---|---|
| ANA Mall | ペットボトル飲料など日用品を数回購入 | 中 |
| 空港内店舗(ANA FESTA) | 100円以上の商品購入時にANAマイレージアプリを提示 | 易 |
| ANAカードマイルプラス | ANA航空券、その他対象店でANAカードで決済 | 易 |
| ANAマイレージクラブモバイルプラス | 携帯3大キャリア(au・ドコモ・ソフトバンク)のオプションとして加入 | 中 |
| ANA Pocket Pro | 有料プラン(Pro)に加入 | 易 |
| ANAリサーチ | ANAリサーチに登録後、アンケートに複数回答 | 易 |
| ANA penguin | 無料の動画を視聴して達成(※2025年以降は条件変更あり) | 易 |
| 提携加盟店でのマイル付与 | 羽田空港の「京急ANAのマイルきっぷ」や、旅行予約サイト「じゃらん」の「ANAパック(航空+宿泊)」でマイレージ登録で達成 | 中 |
2つめの条件である、「7つ以上のライフソリューションサービス利用」ですが、これは他の2つと比べて容易に達成可能です。
上記のように、筆者は8つのサービスを利用しました。
中には多少の費用がかかるサービスもありますが、すべてを組み合わせても合計で1万円以内に収まるため、金銭的な負担も少ないです。
なお、ライフソリューションの対象サービスや達成条件は、筆者が行った2024年と、2025年以降で一部変更があります。
【要注意】ライフソリューションサービスの利用条件の変更点
1. 必須サービスの追加
14の対象サービスのうち、「ANA Mall」と「ANAトラベラーズ」の2サービスが利用必須となり、これらを含む7サービスの利用が必要に
2. 「penguin」サービスの利用条件の変更
有料のオンデマンド配信またはライブ動画配信の購入が必要に

詳細はANAの公式サイトをご確認ください。
③「ANAカード+ANAPay」決済400万円を達成する方法|実質“半額”で達成も可能!
ライフソリューションを利用したSFC取得の3つ目の条件が、「ANAカード+ANAPayで年間400万円以上の決済」です。
一見するとハードルが高く感じますが、ある裏技を利用すれば半額の“200万円”の支出で条件達成も可能です。
まずは筆者の400万決済の内訳を公表します。
400万決済の内訳

- SBI証券のNISA積立(ANAカード):120万円
→ NISAのつみたて投資枠に、ANAカードを利用して毎月10万円のクレカ積立 - 日常支出・固定費:280万円(裏技利用で実支出は140万円)
→ 電気・通信費・食費・娯楽費など、すべてANAカード&ANAPayで決済
筆者はSBI証券のNISA口座を利用し、つみたて投資枠にANAカードで毎月10万円分投資信託を購入し、「10万円×12ヶ月=120万円」の決済を完了させました。

※SBI証券のクレカ積立に利用できるANAカードは、「三井住友カード発行のVisaまたはMastercardブランド」に限られます。
続いて、残る「日常支出・固定費」280万円分の決済についてですが、これは後述する“決済額が二重カウントされる裏技”を活用することで、実際の支出は140万円に抑えつつ、280万円分の決済を行いました。
200万円の決済で条件達成できる「二重カウント」の裏技とは?
通常、決済額は「ANAカードで買い物をする」・「ANAPayで決済をする」ことで、それぞれ1回分の決済額がカウントされます。
しかし、「ANAカードから、一部のスマホ決済アプリを経由してANAPayにチャージする」という方法を使うと、1度の支出で“ANAカードの決済”と“ANAPayの決済”の両方がカウントされるため、支出額に対して2倍の決済実績が積めるのです。
その方法がこちら
ANA Payが使える加盟店において、
ANAカード → JALPay → ANAPay → 支払い
というルートで決済する。
上記の決済ルートをもう少し詳しく解説すると、下記のようになります。
- ANAカードでJALPayにチャージ
→ ANAカードの利用額としてカウントされる - JALPayからANAPayにチャージ
→ ANAカードからチャージした金額をANAPayへ移動 - ANAPayを使ってお店で決済
→ ANAPayでの決済額として別途カウントされる
この方法を使うと…
- ANAカードでのチャージ額 → ANAカード決済としてカウント
- ANAPayでの支払い額 → ANAPay決済としてもカウント
つまり、同じ1回の支出が「2重」にカウントされるため、400万円なら実際に必要な支出額は「200万円」で済みます。
上記のチャージルートを利用し、普段からANAPayを利用することを心がけることで、決済額のハードルを下げることが可能となります。
この「二重カウント」の決済方法には、JCBもしくはMastercardもしくはDinersClubのANAカードが必要である点にご注意ください。
・JALPayへのチャージ:JCB・Mastercard・DinersClubに対応
また、将来的にチャージルートが塞がれる可能性もあるため、最新の情報を必ず確認するようにしてください。
ライフソリューションを利用したSFC修行の総費用は?
次に、今回のSFC取得にかかった総費用を算出していきます。
- 「ANAカード+ANA Pay」の400万円決済に使用した費用
- 航空券代に使用した費用
上記の2つをそれぞれ求め、最後に総費用を紹介します。
①「ANAカード+ANA Pay」で400万円決済の費用は?
SBI証券でのANAカード積立:120万円
→ 毎月10万円×12ヶ月のクレカ積立
日常支出や航空券代を含む「裏技ルート」の実支出:140万円
→ ANAカード(JCB) → JALPay → ANA Pay のルートを活用
→ この140万円の支出で280万円分の決済実績としてカウント
上記から、400万円決済にかかった費用は120万+140万=260万円
②30,000PP達成のための航空券の費用は?
航空券代の合計:487,210円
内訳
- 約30万円分は400万円決済の金額に内包(裏技ルート使用)
- 約80,000円分は保有マイル(50,000マイル)をスカイコインに交換して充当
- 残り約107,000円はANAカード以外で決済
【結論】最終的にかかった費用は?
先述の①および②をまとめると、
- ①400万円決済に使用した費用:260万円
- ②航空券代のうち、400万円決済に含まれない費用:約10.7万円
したがって、260万円+10.7万円となり、 最終的に費用は
約270万円
となりました。
その他知っておきたいこと
「ライフソリューションサービス利用数」および「ANAカード+ANAPay決済額」を知るには
ライフソリューション要件の達成状況は、ANA公式サイトの「ご利用実績照会」や、ANAマイレージクラブアプリから確認できます。
上記画像はANAマイレージクラブアプリの画面で、サービス利用数と決済額が表示されています。
なお、達成状況はリアルタイムではなく、反映までに1〜2か月ほどかかるため、早めに進めておくと安心です。
達成状況の反映タイミングは公式サイトに記載されています。
>>ライフソリューションサービス利用が多い方のステイタス獲得条件
ライフソリューションを利用して達成した場合、SFCの発行申込は翌年4月以降から可能
ライフソリューションを利用して達成した場合、実際にSFCが発行可能なANAのプラチナ会員になるのは、翌年の4月からです。
たとえば、2025年中に条件を満たした場合、実際にプラチナ会員となってSFCの申込みが可能となるのは、2026年4月からとなります。
ライフソリューションを使用したSFC修行を始めたいと思ったら何をすべき?
【最重要】①本当に達成可能かどうかを判断する

ここまで、ライフソリューションを利用したSFC修行の記録を紹介してきました。
SFC修行をライフソリューションで進めたいと考えたら、「本当に達成可能か」・「各条件ごとにどう達成するか」がすべてのカギです。
特に、以下の3つの条件ごとに「自分に達成できそうか」を具体的にシミュレーションしてみましょう。
条件①:フライトで30,000PP
・予算
・何月までに何PPを目標とするか
(最終的に11月までに達成していると安心)
・行きたい場所や、ほぼ行くことが決まっている場所があるか
・フライト修行に充てられる日・時間はどれくらいか
条件②:「ANAカード+ANAPay」で400万円決済
・毎月の固定費をANAカードに集約した場合、どれくらい決済できそうか
・税金・保険・大きな買い物など、高額な出費を活用できるか
・裏技ルートでどれくらいの決済額を見込めるか
・SBI証券のクレカ積立を利用するか
条件③:7つ以上のライフソリューションサービスを利用
・必須サービス(ANA Mall・ANAトラベラーズ)をいつ利用するか
・他のサービスはどれを利用するか
このように、ライフソリューションでのSFC修行は「とりあえず始めてみる」ではなく、事前にシミュレーションすることが最も重要となります。
特に、条件②の400万円決済を、裏技ルートを利用して達成しようとしている方は、途中でルートが閉鎖された場合に、「50,000PPをフライトで貯める」方法に切り替えるか、このままライフソリューションを利用した修行を続けるかの判断軸を持っておくのが重要です。
②ANAカード発行・その他下準備
①:ANAカードの発行
・おすすめはワイドカード以上のランク(※理由は後述)
・裏技ルートを使用する場合、国際ブランドもチェック
②:ANAPayの利用登録・JALPay等の利用登録(裏技ルートを利用する場合)
・裏技ルートに使用する決済アプリの準備も開始
(特にJALPayは利用開始までに時間を要すので早めにやっておくと◎)
③:航空券の予約
・計画をもとに実際に航空券を予約
計画を立ててみて、「ライフソリューションを利用したSFC修行をやろう!」と思ったら、次にやるべきことは上記の3つです。

順に説明していきます。
ANAカードの発行

修行を始める第一歩はANAカードの発行からです。
ANAカードには、主に「一般・ワイド・ゴールド・プラチナ」というランクがあり、審査難易度や年会費もプラチナに向かうにつれて高くなります。
SFC修行をするにあたって、おすすめは「ワイド以上のランク」のカードを発行しておくことです。
その理由は、
SFC新規発行時の審査落ちリスクを回避するため
です。

どういうことか説明します。
SFC修行を終えて「さあ、SFCカードを発行しよう!」という段階になったときに、「ANAカードを持っていない」あるいは「一般ランクのANAカードしか持っていない」場合、SFCの申込が「新規発行扱い」となり、クレジットカードの審査が必要になるとされています。
このときに審査に通らなければ、せっかくの修行が水の泡になってしまいます。
一方、ワイド以上のランクのカードを持っていると、「同ブランド・同ランク」のSFCへは審査不要で発行できると言われています。(※通説)
具体的には、カードの種類によって「切替(審査不要)」か「新規扱い(審査要)」かが分かれます。(※通説)
| 保有カード | SFCカードへの切替 | 審査 |
|---|---|---|
| ANA一般カード or 未保有 | SFC一般カード(新規扱い) | 必要 |
| ANAワイドカード | SFC一般カード(切替扱い) | 不要 |
| ANAゴールドカード | SFCゴールドカード(切替扱い) | 不要 |
| ANAプラチナカード | SFCプラチナカード(切替扱い) | 不要 |
そのため、あらかじめワイド以上のランクのANAカードを発行しておくことで、確実にSFCを発行できる安心感につながります。
ANAPayの利用登録・JALPayの利用登録

ANAカードの発行申し込みが済んだら、400万円決済で利用する決済アプリの利用登録をしておきましょう。
なお、ANAPayもJALPayも、本人確認が未実施だと決済額に制限があり、400万円決済修行には不便なので、こちらも行っておきましょう。
本人確認手続きの完了には時間を要すことがあるため、早めに済ませておくのがベストです。
航空券を予約

ANAカードが手元に届いたら、航空券を予約しましょう。
ざっくり決めたフライト計画をもとに、なるべく安い価格で航空券を予約するのがポイントです。
航空券は搭乗日が近づくにつれて価格が高くなるので、安く買うためには、なるべく早いうちに予約しましょう。
この時点では、30,000PP分のフライトを全て予約しなくてもOKです。(PPのカウント期限が近い場合は別ですが…)
実際、筆者は2月と7月の2回に分けて、30,000PP分の航空券を購入しました。

なお、ANAの航空券はANAPayで決済することも可能です。
③計画実行

あとは計画通りにフライト・ライフソリューションの利用を進めていくだけです。
- フライト計画が問題なく進んでいきそうか
- 400万円決済が当初の計画通りに進んでいるか
- ライフソリューションサービスの利用数が確実にカウントされているか
など随時確認して、確実に達成しましょう。
これからSFC修行する人へ
【国内線】効率よくプレミアムポイントを貯めるには?
効率的にPPを獲得できる運賃は主に下記の3種類で、矢印(→)横の行き先が特におすすめの路線です。
①運賃区分2:プレミアムクラス
→「那覇」・「宮古島」・「石垣島」行き
②運賃区分6:バリュートランジット・スーパーバリュートランジット
→「伊丹・羽田→新千歳→北海道の地方空港」・「伊丹・羽田→那覇→宮古島・石垣島」
③運賃区分7:スーパーバリュー(75・55・45・28・21)
→「那覇」・「宮古島」・「石垣島」行き
上記の運賃・路線を中心にフライトスケジュールを組めば、比較的容易に航空券の総額を30万円以内(PP単価10円以内)に収めることができるはずです。
運賃区分2(プレミアムクラス)で大量にPPを獲得

運賃区分6(トランジット運賃)もPP単価が安く済む

運賃区分6は、主に「トランジット運賃」という乗継専用運賃です。
運賃区分2(プレミアムクラス)と運賃区分6(トランジット)は、運賃は高くなりますが、特に効率的にPPを獲得できるため、人気により満席となっていることが多いです。
トランジット運賃についても、プレミアムクラスと同様のタイミングで発売されます。
- 夏ダイヤ(3月最終日曜日〜10月最終土曜日の便):1月下旬ごろ
- 冬ダイヤ(10月最終日曜日〜翌年3月最終土曜日の便):8月下旬ごろ
詳細な発売日は、ANA公式サイトのプレスリリースにて随時発信されます。
発売直後であれば空席を予約できるチャンスがありますので、狙ってみるのもおすすめです。
ただ、発売から時間が経っていても、キャンセルの発生などにより空席を予約できることがあります。

実際、発売から相当日数が経ってからでもプレミアムクラスを予約できました。
運賃区分7(バリュー運賃)はフライト修行の定番運賃

運賃区分7は、どの路線も空席があることが多く、予約がしやすいのが特徴です。
運賃は基本的に、「搭乗日の75日前→55日前→45日前→28日前→21日前」という順に運賃が変わり、予約するタイミングが早いほど安く購入できます。
【羽田・伊丹発】おすすめ路線の獲得PP一覧
| 路線 | 運賃区分2 | 運賃区分6 | 運賃区分7 |
|---|---|---|---|
| 羽田→那覇 | 2,860 | – | 1,476 |
| 羽田→宮古島 | 3,295 | 2,141 (那覇経由) | 1,737 |
| 羽田→石垣島 | 3,460 | 2,246 (那覇経由) | 1,836 |
| 羽田→函館 | 1,460 | 1,300 (新千歳経由) | 636 |
| 羽田→稚内 | 2,097 | 1,421 (新千歳経由) | 1,018 |
| 羽田→女満別 | 1,922 | 1,387 (新千歳経由) | 913 |
| 羽田→根室中標津 | 1,912 | 1,432 (新千歳経由) | 907 |
| 羽田→釧路 | 1,787 | 1,369 (新千歳経由) | 832 |
| 路線 | 運賃区分2 | 運賃区分6 | 運賃区分7 |
|---|---|---|---|
| 伊丹→那覇 | 2,247 | – | 1,108 |
| 伊丹→宮古島 | 2,665 | 1,773 (那覇経由) | 1,359 |
| 伊丹→石垣島 | 2,822 | 1.878 (那覇経由) | 1,453 |
| 伊丹→函館 | 1,845 | 1,534 (新千歳経由) | 867 |
| 伊丹→稚内 | – | 1,655 (新千歳経由) | – |
| 伊丹→女満別 | – | 1,621 (新千歳経由) | – |
| 伊丹→根室中標津 | – | 1,666 (新千歳経由) | – |
| 伊丹→釧路 | – | 1,603 (新千歳経由) | – |
獲得できるプレミアムポイントは下記からも確認できます。
>>ANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーション
こちらのサイトも獲得PP確認におすすめです。
>>JGCパパのマイル生活
台風シーズンのフライトには注意(7月〜10月)

7月〜10月は台風シーズンにあたり、天候不良による欠航や遅延が発生しやすい時期です。
特に沖縄・九州路線などは影響を受けやすいため、余裕を持ったスケジュールや複数の候補日を確保しておくことが大切です。
万が一、搭乗予定の便が欠航となった場合は、運賃種別によっては1回に限り無料で振替便を指定することができます。振替便に実際に搭乗すれば、その便の利用実績に応じてプレミアムポイント(PP)が加算されます。
年末ギリギリの搭乗は避けたい
毎年12月はフライトが混み合う上、悪天候や機材繰りで欠航となった場合、プレミアムポイント(PP)がその年に加算されないリスクがあります。
SFC修行の条件達成が年内締切であることを考えると、できるだけ11月中にはほぼすべてのフライトを終えている状態にしておきたいです。
400万円決済の「2重カウント」ルートは改悪に注意
先ほど紹介した「ANAカード→JALPay→ANA Pay」といった2重カウントルートは、ルート封鎖やブランド制限などが予告なく変更されることがあります。
事前にチャージ可能なカードブランドや条件を最新情報で確認することが重要です。

「今は使えても、いつかは使えなくなる」可能性を前提に、早めに利用するのがポイントです。
修行完了後の流れは?
SFC修行が完了したあとは、SFCカードの発行・切り替えの申請が必要となります。
ライフソリューションサービスによりSFC修行を達成した場合、SFCカードを申し込みできるようになるのは新年度の4月以降となります。
新年度の4月以降、下記のサイトからSFCカードの発行申し込みが必要となります。
上記のサイトから申込後、通常2〜3週間ほどで待望のSFCカードが到着となります。
最後に
ANAライフソリューションを活用したSFC修行は、従来のように「ひたすら飛ぶ」ものではなく、生活支出や日常サービスの使い方を工夫して達成できるスタイルです。ただし、要件が細かく、年度ごとに仕様変更も起こりやすいため、早めに計画を立て、最新情報を確認しながら進めることが大切です。
本記事で紹介した内容は、私自身が2024年に実際に修行して感じた「注意点」「効率化のコツ」「費用感」をまとめたものです。同じ方法で挑戦する方は、無理なく続けられる範囲で取り組んでください。
