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利尻島を自転車で一周してみたい!
「利尻島を自転車で一周は可能?所要時間・距離はどれくらい?」
今回はこんな疑問に応えるべく、以下のような情報をまとめました。
- 利尻島一周は可能?
- 利尻島一周の所要時間・距離
- 【初心者向け】利尻島一周する際の注意点
- 利尻島への行き方・レンタサイクルは?
- 利尻島の観光スポット
- 実際に一周してきたときの様子
実際に筆者が自転車で利尻島を一周してきた経験をもとにまとめています。
この記事を読んで、自転車で利尻島一周をする際の参考になれば幸いです。
自転車で利尻島一周の概要
利尻島とは?利尻島一周のコースは?
利尻島は、日本最北のまち「稚内市」から西へ約50km離れたところにある、円形の島です。
島の約半分が利尻礼文サロベツ国立公園に指定されており、雄大な自然の風景を楽しむことができます。
島の外周は一周約60km、利尻島一周のサイクリングルートは下の図のようになります。
スタート・ゴール地点 | 鴛泊(おしどまり)港 (GoogleMap) |
走行距離 | 60.31km |
今回紹介する利尻島一周サイクリングコースのスタート・ゴール地点は、フェリー乗り場のある鴛泊(おしどまり)港に設定しています。
次に、所要時間等を紹介します。
利尻島一周は可能?距離・所要時間は?
利尻島一周は、健康な方であれば可能です。しかし、事前知識なしに一周するのは少し無謀です。
次に紹介する所要時間と「【初心者必見】利尻島一周するときの注意点・知っておきたいこと」を確認しておきましょう。
利尻島一周の所要時間は以下の通りになります。
距離÷速度で計算すると:3時間〜4時間
休憩や観光をした場合の総所要時間:7時間〜9時間
これらの所要時間について、次に説明します。
利尻島は1周60kmですので、時速15kmで走行すれば4時間、時速20kmで走行すれば3時間で走破可能です。
しかし、初心者の方が、60kmの道のりを時速15〜20kmで走行し続けるのは厳しいです。
5時間ほどかかると見積もっておきましょう。
「距離÷速度で単純計算したときの所要時間」は、あくまでも休憩や観光などを一切せずに走行した場合の所要時間です。
休憩・食事や観光などの時間を含めた、総所要時間は7時間〜9時間ほどです。
実際、筆者は時速20kmで利尻島を走破しましたが、総所要時間は7時間20分となりました。
「実際に走行したときの様子」では、実際の時間とともに一周したときの様子を紹介しています。参考までにご覧ください。
利尻島の道路は走りやすい、そして絶景
利尻島を一周する道路は全区間舗装されており、とても走行しやすいです。
交通量も非常に少ないため、自転車で車道を走行することに抵抗のある方でも安心して走ることができます。
そして何より、周囲を遮るものはなにもないという開放感がとてもたまりません。
利尻島への行き方・レンタサイクルはある?
利尻島への行き方は?
利尻島への行き方は2つあります。
- 稚内港からフェリーを利用
- 新千歳空港 or 札幌丘珠空港から飛行機を利用
利尻島へのアクセスで一般的なのはフェリーです。稚内駅から徒歩10分ほどの稚内フェリーターミナルから乗船可能です。
稚内港〜利尻島の所要時間は1時間40分。一番安い船室であれば運賃は2,660円です。
その他の詳しい情報は、「ハートランドフェリー公式サイト」をご覧ください。
利尻島へは札幌丘珠空港・新千歳空港からも行くことができます。
利尻島でレンタサイクルを借りられる場所は?
利尻島では、フェリー乗り場周辺に多数のレンタサイクルの店があります。
当日にレンタルすることも可能ですが、事前に予約をしておくと安心です。
▼▼利尻島の予約可能なレンタサイクル業者はこちら
この他にも、宿泊施設ごとにレンタサイクルを提供しています。
【初心者必見】利尻島一周するときの注意点・知っておきたいこと
レンタルする自転車は電動アシスト自転車を推奨
レンタサイクルのお店で借りられる自転車には、
- ママチャリ
- マウンテンバイク(悪路でも走れるやつ)
- ロードバイク・クロスバイク(サイクリストがよく乗ってるやつ)
- 電動アシスト自転車・Eバイク
など、様々な自転車がありますが、電動アシスト自転車を借りるのをおすすめします。
理由は、
①:平坦に見えて意外と登り坂がある
②:向かい風が強い日は、しんどくなる
からです。詳しい理由は次で説明しています。
電動アシスト自転車はレンタル料金が他と比べて少し高いですが、値段以上のメリットがあります。
特に、普段運動しない方や、体力に自信がない方は電動アシスト自転車一択です。
まず、①「平坦に見えて意外と登り坂がある」という点です。
「利尻島の外周を走るので、終始平坦なコースなんでしょ?」と思うかもしれません。
しかし実際には、利尻島一周の走行コースは、緩やかな上り坂・下り坂が連続し、累積で550m分の登り坂があります。
「累積で550m分の登り坂」の部分をもっと噛み砕いて言うと、
「自転車で利尻島を一周する」=「標高0mの場所から標高550mの場所へ続く坂を自転車で登る」
のと同じことになります。
個人差はありますが、普段運動をしない方にとってはリタイアしたくなるくらいにキツイです。
筆者が実際に見た感じでは、電動アシスト自転車でない方はかなりキツそうでした。
利尻島は名前の通り「島」なので、風が強い日が多いです。
自転車は風向きによって漕ぎやすさが大きく左右され、向かい風の中で自転車を漕ぐのはとてもツライです。
みなさんも向かい風の中で自転車を漕いだことがあると思いますが、平坦な道でも相当ペダルが重く感じますよね。
利尻島は円形の島なので、一周する途中、高確率で向かい風が直撃する区間が出てきます。
向かい風でも快適に自転車に乗れるよう、電動アシスト自転車をおすすめします。
個人的には、風速が5m以上になると平地でもキツく感じます。
日帰りで一周は諦めよう
下のようなスケジュールで利尻島一周を日帰りしようとしている方、
朝のフェリーで利尻島へ来島→自転車で利尻島一周→夕方のフェリーで稚内へ戻る
時間的・体力的にキツイのでやめておいたほうが良いです。利尻島で一泊しましょう。
これは筆者の経験をもとにした意見になります。
筆者は日帰りで利尻島一周をしてみたところ、実際のスケジュールは以下のようになりました。
午前8時55分:フェリーで利尻島(鴛泊港)に到着、利尻島一周開始
午後16時20分:利尻島一周完了
午後17時40分:稚内行き最終フェリーに乗船
結果として稚内行きの最終フェリーにはなんとか間に合いました。
しかし、サイクリング中は「フェリーの時間に間に合わないとマズイ」というプレッシャーが非常にありました。
また、サイクリングが趣味の筆者でも、走破後はめちゃくちゃ疲れました。
したがって、初心者の方が日帰りで一周するのは体力的・時間的に厳しいです。
サイクリング中、飲み物は少し多めに買っておこう
利尻島は都会と違って、コンビニや自動販売機がそこら中にはありません。
サイクリング中に必須となる飲み物は、少し多めに買っておくようにしておきましょう。
実際に利尻島では、コンビニや自動販売機は各集落ごとにしかなく、各集落間は10km〜20kmほど離れています。
つまり、各集落で飲み物をしっかりと買っておかないと、次の集落に到達するまで飲み物を補給できないということになります。
利尻島一周コース周辺の観光スポットは?
利尻島一周サイクリングコースの周辺には、以下のような観光スポットがあります。
1:ペシ岬
2:夕日ヶ丘展望台
3:富士野園地
4:ミルピス商店
5:会津藩士の墓
6:味楽(利尻昆布ラーメンの有名店)
7:沓形岬公園
8:神居海岸パーク
9:麗峰湧水
10:仙法志御崎公園
11:南浜湿原
12:オタトマリ沼
13:白い恋人の丘
14:姫沼
地図上の番号と対応しています。
これらの観光スポットのうちのいくつかは、次の「実際に走行したときの様子」にて簡単に紹介しています。
実際に走行したときの様子
ここからは実際に、筆者が利尻島一周をしてきたときの様子を紹介します。
筆者は以下のようなスケジュールで利尻島を一周してきました。
08:55 フェリーで利尻島鴛泊港に到着、一周開始
09:40 夕日ヶ丘展望台(2km)
10:40 ミルピス商店(10km)
11:30〜12:10 利尻町沓形で昼食(13km)
13:30 仙法志御崎公園(28km)
14:40 オタトマリ沼・白い恋人の丘(32km)
16:20 ゴール!スタート地点の鴛泊港に到着(60km)
各項目右端に記されている(◯km)は、鴛泊港からの距離です。
【08:55】フェリーで利尻島へ到着、利尻島一周開始
08:55、フェリーで利尻島の玄関口、鴛泊(おしどまり)港に到着。
ここから反時計回りに利尻島を一周します。
【09:40】夕日ヶ丘展望台
鴛泊港から走ること15分ほど、夕日ヶ丘展望台に到着。
この展望台から南側を望むと利尻富士(上)、北側を望むと海(下)が見えます。
ちなみに、海の向こうにある大きな島は日本最北の有人島である礼文島。手前の小さな島は「ポンモシリ島」です。
夕日ヶ丘展望台を見学した後は次なる場所へ向かいます。
利尻島の北側(野塚〜神居海岸)には、利尻富士利尻自転車道という自転車専用道が整備されており、草原の中を走行できます。
【10:40】最北のご当地飲料で有名なミルピス商店
富士野園地を出て次の集落へ向かう途中、「ミルピス」という気になる看板を見つけたので寄り道。
これがミルピス。お店のおばあちゃん曰く、自家製の乳飲料なんだとか。
口コミでは「カルピスと牛乳を合わせたような味」というレビューが見られますが、まさにそんな感じがしました(笑)
ミルピス以外にもさまざまなジュースがあり、どれも1本350円。ちなみに、追加で100円払えば、空き瓶をもらうことができます。
「ミルピス商店」は、利尻島のガイドブックはもちろん、TV番組でも紹介されるほどの有名店らしいです。
ミルピス商店を11時ごろ出発。そろそろ昼食を食べに行きたいところです。
【11:30】昼食は利尻昆布ラーメン…?
ミルピス商店を後にし、利尻町のメイン集落「沓形」にやってきました。
ここ沓形には利尻昆布ラーメンで有名な「味楽」というラーメン店があるのですが、、、この日(木曜日)は定休日でした。
ということで、味楽のすぐ近くにあったカフェでカレーを頂きました。
昼食を食べた後は、沓形の町を少し散策。
沓形の集落には「沓形岬」という観光スポットがあり、こちらからも利尻富士が望めました。
サハリンまでは108kmらしいです。
沓形の集落を出発し利尻島を南方向へ進む途中、湧き水を発見。
麗峰湧水というらしく、利尻島の雪解け水が湧き出ているみたいです。
水はとにかく冷たく、味はとても飲みやすかったです。
【13:30】仙法志御崎公園・南浜湿原から眺める利尻富士
13:30、次なる目的地の仙法志御崎(せんぽうしみさき)公園へとやってきました。海岸から利尻富士を眺められる観光スポットです。
利尻島の南西部に位置するこの公園は、利尻島一周スタート地点の鴛泊港からちょうど半分のところになります。
公園の向かいには、利尻昆布の加工・直売を行っている土産物店があります。
筆者はここで酒のツマミを購入
天日干しされる利尻昆布。
そして、仙法志御崎公園から約4km進んだところには、「南浜湿原」があります。(14:05到着)
南浜湿原からは、こんな風景が楽しめます。
湿原内は木道が整備されており、散策できます。
南浜湿原はサイクリングコースの道路沿いにあります。しかし、案内板などが特になく、突如として入り口が登場します。
【14:40】オタトマリ沼
南浜湿原を去った後は、利尻島最大の湖沼のオタトマリ沼にやってきました。
利尻富士をバックに湖沼の風景を楽しむ観光スポットです。
ズームして撮影するとこんな感じ。とってもきれい。
近くには売店や土産物屋があり、筆者は利尻産のウニを食べてみることにしました。
ウニは時価で、この日は800円でした。
【14:50】白い恋人の丘
オタトマリ沼の次は、その少し先にある沼浦展望台にやってきました。
沼浦展望台は、通称「白い恋人の丘」とも呼ばれています。
北海道銘菓の「白い恋人」のパッケージデザインが、まさにこの場所から見た利尻富士の景色をもとにデザインされたことに由来しているそう。
周囲はあまり広い場所ではありませんが、観光客で賑わっていました。
白い恋人の丘を見学した後は、途中、休憩をはさみながら鴛泊港まで直行します。
地図を見るとわかりますが、白い恋人の丘〜鴛泊港(約20km)の間は、姫沼を除くとあまり有名な観光スポットはありません。
姫沼は島一周道路から少し離れたところにあり、時間的に厳しそうだったので今回は諦めました。
【16:20】利尻島一周完了
16:20、スタート地点の利尻島鴛泊港に戻ってきました。
サイクリングが趣味の筆者としては、「利尻島一周くらいなら簡単かな〜」と思っていました。
しかし、向かい風&アップダウンの連続する道に体力が削られ、クタクタになりました。
【おまけ:17:00】時間に余裕があったのでペシ岬へ
16:20に鴛泊港に到着後、稚内行の最終フェリーの時刻が17:40発と少し時間に余裕があったため、「ペシ岬」に行ってみました。
ペシ岬は鴛泊港のすぐ近くにある、巨大な丘?のような岬です。
岬の入り口から頂上へは、徒歩で登りますが、傾斜がかなりキツく片道10分ほどかかりました。
頂上からの景色がこちら。
利尻島を一周した直後の軽い登山は疲れましたが、景色は格別でした。
この後は下山し、フェリーで稚内へと戻りました。
【上級者向け】サイクリスト向けの情報
利尻島一周コースの詳細情報・GPXファイルなど
スタート・ゴール地点 | 鴛泊港 |
走行距離 | 60.31km |
獲得標高 | 552m |
走行時間 | 3時間10分 |
走行した自転車 | ルノー プラチナマッハ8 |
走行ルートの詳細データは上の表の通り。
GPXファイルのダウンロードボタンを押すと、Googleドライブに飛びます。
サイクリストの方なら日帰り一周もOK
「日帰りで一周は諦めよう」の部分にて、日帰りの利尻島一周はやめておこうと記しています。
しかし、普段からサイクリングをしている方であれば日帰りもOKです。
コース全長と獲得標高、そしてフェリーの時刻表を参考に、時間配分を決めて観光してください。
走行に使用した自転車・装備は?
利尻島一周に使用した自転車は20インチおりたたみみ自転車の「ルノー プラチナマッハ8」です。
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利尻島より更に北にある、日本最北の有人島「礼文島」の情報も当サイトではまとめています。
礼文島もフェリーを利用して稚内から行くことができます。
▼▼観光スポットなど、詳細はこちらの記事にて紹介中です。
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