この記事では、車なし(=自動車免許を持っていない)でもアクセス可能な北海道の観光地を紹介します!
大雑把ではありますが、以下のようにエリア分けしましたので、自分が気になるエリアの情報を見てください。

北海道らしい雄大な景色を楽しめるスポットを中心に選んでみました。
また、観光地へのアクセスやその他情報をまとめておりますのでご活用ください!
それでは行ってみましょう!
札幌周辺
札幌からおよそ100km圏内のエリアにある観光地を紹介します。
札幌周辺は列車・バスの本数も充実しており、日帰りや半日旅がとてもしやすいエリアです。
札幌に宿泊し、各観光地を巡るというスタイルがおすすめです。
小樽運河

アクセス:JR札幌駅から函館本線「小樽駅」下車、徒歩10分

小樽運河へは札幌駅から電車一本でアクセス可能です。
小樽運河周辺は飲食店やホテルなども充実しているおすすめの観光スポット。
すすきの

アクセス:札幌駅から地下鉄南北線「すすきの駅」下車
言わずと知れた北海道最大の歓楽街。
安く泊まれるホテルや美味しい飲食店などがたくさんあり、意外と低コストで楽しめます。
神威岬(夏季限定)

アクセス①:札幌駅から高速バス「しゃこたん号」で約2時間半
備考:事前予約不要、運賃・時刻表の情報はこちら
アクセス②:小樽駅から北海道中央バス「積丹線」に乗車、終点の「神威岬」下車(約2時間半)
備考:運賃¥1810(片道)、時刻表
積丹半島から日本海を望む神威(かむい)岬。
1855年までは女人禁制ということで女性の立ち入りは禁止されていたそう。(現在はもちろん性別関係なく見学可能)
「チャレンカの道」という遊歩道の先には「シャコタンブルー」と呼ばれる澄んだ日本海が広がります。
神威岬へと行くバスは夏季限定のため、冬季はアクセス不可となります。
ウポポイ

2020年にオープンしたアイヌ文化の情報発信施設のウポポイ。
アイヌ文化に興味がある方はとっても楽しめる施設みたいです。
また現在、ウポポイへの入場には事前予約が必要となっています。
地球岬

アクセス:札幌駅→母恋駅(特急北斗・すずらんで東室蘭まで+普通列車)→道南バス「地球岬団地」下車(or 母恋駅より徒歩35分)
運賃:¥4690(札幌→母恋)
室蘭市にある地球岬。「地球」という名前の由来はアイヌ語の「チケブ(断崖)」に由来するみたいです。
画像からも分かりますが、地球が丸いということを実感できます。
周囲には「金屏風」という景勝地や、トッカリショ浜といった風光明媚な景色がたくさんあるのでおすすめ。
また、「毒まんじゅう」という一風変わった名物もありますよ。
登別地獄谷(登別温泉)

北海道を代表する温泉地、登別温泉。
旅館に宿泊してのんびりするのも十分ですが、「登別地獄谷」や「のぼりべつクマ牧場」といった観光地があり、日帰りでも十分楽しめるスポットです。
洞爺湖

アクセス①:札幌駅前から道南バス「洞爺湖札幌線」に乗車、「洞爺湖温泉」下車
備考:完全予約制、片道¥2830(往復¥5020)、時刻表
アクセス②:札幌駅から特急北斗で「洞爺駅」下車、洞爺駅からバス「洞爺湖温泉」行きに乗車
備考:札幌→洞爺(2時間¥5830)、洞爺駅前→洞爺湖温泉(20分¥340)
時刻表:バス時刻表(PDFファイル、「東町~洞爺湖温泉~洞爺駅前~総合福祉館・豊浦」が当該区間)
水がきれいで日本でも有数の透明度を誇る洞爺湖。
湖畔には「洞爺湖温泉」という温泉街があり、まったりと時間を過ごすことができます。
札幌からアクセスする場合、「札幌からバス一本で行く」のと、「特急北斗を利用して洞爺駅でバスに乗換」の二択があります。
道南エリア
北海道新幹線や青函フェリー、函館空港によって本州とのアクセスが良い道南エリア。一方、札幌からは函館へは特急北斗で4時間ほどかかります。
ただ、どの観光地も駅から近くて列車の本数も充実しているため、車なしでも観光しやすいエリアです。
道南エリアを観光する場合、函館市に宿泊するのがおすすめです。

以下の記事では、車なしで観光可能な函館市内の観光スポットをまとめました。

函館の夜景

アクセス:函館駅前→十字街(函館市電)→函館山麓(徒歩10分)→函館山頂(ロープウェイ往復¥1500)
営業時間:11:30~21:50(ロープウェイの運転時間)

日本三大夜景の一つに数えられる函館山からの夜景。
函館駅からは路面電車等で簡単にアクセス可能です。
ちなみに札幌から出発し函館の夜景を観光する日帰り旅行ですが、夏季は基本的に不可能です(日没が遅く終電が早いため)。
五稜郭

戊辰戦争終焉の場所でもある五稜郭。
春は桜の名所として有名ですが、函館に来たら「五稜郭タワー」からの景色も一度は見ておきたいです!

大沼国定公園

アクセス:函館本線「大沼公園駅」もしくは「大沼駅」下車してすぐ
備考:一部の特急列車は「大沼公園駅」には停車しません

道南を代表する大自然を感じられる観光スポット。列車でのアクセスが良いためおすすめです。
湖を挟んで眺める北海道駒ケ岳の景色は見事。
大沼と小沼の2湖からなり、レンタサイクルを利用することで湖畔サイクリングを楽しめます。
「大沼だんご」と呼ばれるお菓子も外せません。
富良野・美瑛エリア
北海道のちょうど真ん中に位置することから「北海道のへそ」といわれる富良野・美瑛エリア。
青い池に四季彩の丘など、色鮮やかな景色を楽しめるエリアです。
札幌からは高速バスで2時間半、鉄道で2~3時間程度と、日帰り旅行も十分可能です。
青い池

アクセス:富良野線「美瑛駅」よりバスで20分
入場料:無料
営業時間:24時間入場可能

札幌から日帰りでアクセス可能な神秘の景色です。
青く見える日とそうでない日があるらしく、私が行った日はあまり青くは見えませんでした(笑)
四季彩の丘


北海道の雄大な景色を存分に利用した絶景。4月下旬から10月下旬までが花の見ごろのシーズン。
最も多くの品種が咲き誇るのは7月~9月で、画像のような景色を楽しめます。
ちなみに12月初旬~4月初旬まではウインタースポーツを楽しめます。
ファーム富田

アクセス:富良野線「中富良野駅」より徒歩20分
入場料:無料
営業時間:24時間見学可能(園内の売店を除く)
ラベンダーの見ごろ:7月中旬~7月下旬
ファーム富田は、中富良野町にあるラベンダー畑で有名な農園。
ラベンダー以外にも季節の花々が咲いており、春から秋にかけて長いシーズン楽しめます。
入場料は無料で、花畑は24時間見学可能なのもおすすめポイント。
道東エリア
道東エリアは釧路湿原や摩周湖など、北海道らしいスケールの大きい景色を見たい人におすすめ。
道東エリアの中心都市は帯広市と釧路市。
札幌駅から釧路までは「特急おおぞら」で4時間、帯広までは「特急おおぞら」・「特急とかち」で2時間半。
札幌からの日帰りは厳しいので、帯広か釧路で宿泊して観光地巡りをするのがおすすめです。
摩周湖

アクセス:釧網本線「摩周駅」から阿寒バス摩周線「摩周湖第一展望台」下車してすぐ(25分)
運賃・時刻表:¥570(片道)・時刻表
日本一の透明度を誇る摩周湖。
第一展望台からの眺めは壮観で、晴天には「摩周ブルー」とも呼ばれる湖の青さを見られるみたいです。
バスでアクセス可能ですが、摩周駅と第一展望台を結ぶバスは一日2往復しかないので要注意。ただ、滞在時間は30分ほどあります。
阿寒湖

アクセス:釧路駅から阿寒バス阿寒線「阿寒湖バスセンター」下車(2時間)
運賃・時刻表:¥2750(片道)・時刻表
摩周湖とともに阿寒摩周国立公園に指定されている阿寒湖。
湖畔からは雄阿寒岳の山並みを眺めることができます。
周囲にはほかにも阿寒湖温泉やアイヌコタンなどの観光地も。
アイヌコタンは「アイヌ集落」という意味で、木彫りの建築物が特徴的な集落です。アイヌに伝わる舞踊やシカ肉料理など、アイヌ民族にまつわる文化を体験できます。
釧路湿原の温根内木道

釧路湿原の中を遊歩道で散策することができます。
見渡す限りの湿原は、自分がいる場所が日本であるということを忘れそうになる景色でした。
細岡展望台から眺める釧路湿原

アクセス:釧路駅から釧網本線「釧路湿原駅」(20分¥440)下車、徒歩10分
入場料:無料
釧路湿原の眺望を楽しみたいという方におすすめなのが細岡展望台。
釧網本線の「釧路湿原駅」から徒歩10分ほどで行くことができます。
花咲線(根室本線の釧路~根室間)

日本最東端を走行するJR根室本線の釧路~根室駅間は、「花咲線(はなさきせん)」という愛称とともに「地球探索鉄道」というキャッチコピーがつけられています。

車窓から広がる景色は非常に雄大で、個人的には日本で一番美しい車窓が広がる区間だと思っています。
終点の根室駅からはバスを利用することで、次に紹介する納沙布岬へアクセス可能です。
納沙布岬

日本最東端の岬、納沙布岬は根室駅からバスでアクセス可能です。
岬からは北方領土を見ることができます。
幸福駅


「幸福(こうふく)駅」は北海道帯広市にある、現在は廃線となった旧国鉄広尾線の駅の一つ。
駅の名前から恋人の聖地として観光地化されており、現在でも幸福駅の「入場券」を購入することができます。
春国岱(しゅんくにたい)

アクセス①:釧路駅→厚床駅(JR花咲線)、厚床駅で根室バス「厚床線」に乗車、「東梅」で下車後徒歩10分
運賃:¥3100(釧路→厚床¥2100+厚床→東梅¥1000)
時刻表:バス時刻表(厚床線の時刻表を参照してください)
アクセス②:釧路駅→根室駅(JR花咲線)、根室駅で根室バス「厚床線」に乗車、「東梅」で下車後徒歩10分
運賃:¥3500(釧路→根室¥2860+根室→東梅¥640)
時刻表:バス時刻表(厚床線の時刻表を参照してください)
ラムサール条約湿地に指定されている根室市の春国岱(しゅんくにたい)
一面に広がる湿地の景色は絶景そのもので、エゾシカなどの野生動物も観察できます。
アクセス方法は鉄道で厚床駅or根室駅へ行き、バスに乗車。乗り換え時間などを考慮して都合の良い方を選択してください。
ちなみに、アクセス①の方法を利用すれば札幌からの日帰りも可能です(ハードスケジュールになりますが…)
網走・知床エリア
冬季はオホーツク海の流氷が漂流することで有名な網走・知床エリア。
夏の知床五湖はぜひ一度は訪れてほしい場所です。
札幌からは「特急オホーツク」や高速バスなどで5時間以上かかります。
知床五湖

アクセス:釧網本線「知床斜里駅」よりバスで20分
営業時間:季節により異なる
入場料:8月~閉園まで¥250(一部無料区間あり)・季節により異なる

世界自然遺産の知床ですが、鉄道・バスを利用することでアクセス可能です。
運が良いとシカなどの野生動物と遭遇できます。
晴天の知床は緑と青のコントラストがまさに絶景です。
網走監獄(網走刑務所)

入館料:大人¥1500(さらに、インターネット割引券で10%オフになります)
最恐の刑務所として恐れられた網走監獄。現在は博物館として開放されており、当時の囚人の生活などを見学することができます。
ちなみに、現在の網走刑務所は市内の別の場所にあります。
能取湖のサンゴ草

網走市の能取湖(のとろこ)の湖畔は、日本一のサンゴ草群落地として有名です。
サンゴ草はアッケシソウといい、寒い地域を中心に生息する植物。秋になると赤い色へとその姿を変えます。
見ごろは例年9月中旬といわれており、周囲が真っ赤に染まります。
また、周囲には旧国鉄湧網線の「卯原内駅」の駅跡があり、鉄道好きも楽しめるスポットです。
小清水原生花園(夏季限定)

見ごろ:6月下旬~7月下旬
オホーツク海沿岸に広がる、年間200種類もの花が咲き乱れる草原。
付近には涛沸(とうふつ)湖と呼ばれるラムサール条約に指定されている湖もあり、飛来する水鳥の姿も観察できます。
草原の中に佇む原生花園駅の駅舎も風情があり、ぜひ足を運んでもらいたいスポット。
道北エリア
日本最北端の地、宗谷岬がある道北エリア。
道北エリアは広く、札幌から稚内までは特急列車で5時間かかりますが、同じく道北の旭川までであれば90分で到着します。
宗谷岬


日本最北端の地である宗谷岬。
岬の周辺には「日本最北端の食堂」など、日本最北端の〇〇が色々とあり、探してみると面白いです。
札幌からは丸一日かかりますが日帰り旅行が可能です。
旭山動物園

日本最北の動物園の旭川市旭山動物園。
旭山動物園は、「行動展示」という展示方法をとっています。
これは、動物の本来の姿を見学できるような展示方法のことです。
旭川駅からのバスの本数も充実しているのでおすすめです。
増毛駅

留萌本線の旧終着駅の「増毛(ましけ)駅」。現在は鉄道が走っていないので留萌駅からはバスでアクセス。
「増毛」という名前から薄毛に悩む方々にとってはちょっとした聖地にもなっているみたいです。
また、増毛のまちは高倉健さん主演の映画「駅 STATION」のロケ地になっており、劇中に登場した「風待食堂」の建物が現在も増毛駅前に残っています。
礼文島


稚内港からフェリーに乗船することで、礼文島(れぶんとう)へ行くことができます。
礼文島は別名「花の浮島」とも呼ばれており、平地でも高山植物を観察することができる島です。
本数は少ないですが、バスを利用することで島内の観光地巡りができます。
利尻島

礼文島の南にある利尻島へもフェリーで行くことができます。
こちらも礼文島同様バスが走行しており、島内の散策が可能です。
北海道旅行は自転車を持っていくと楽しめます
この記事では車なしでアクセス可能な北海道の観光地をまとめました。
筆者も最初は車なしで北海道旅行を楽しんでいたのですが、公共交通機関と徒歩だけでは巡れる観光地の数・場所に限界があるな…と感じたため、2年ほど前に折りたたみ自転車を購入しました!

この記事では、旅行に折りたたみ自転車を持っていくメリットとおすすめの折りたたみ自転車を徹底解説していますので、気になった方はぜひご覧いただけたらと思います。