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この記事では、「初めて花咲線に乗る方」や「花咲線の魅力を知りたい!」という方に向けて、
- 花咲線の基本情報・トイレの有無
- 花咲線が混雑する時期・時間帯、空いている列車
- おすすめの座席と絶景区間
- 花咲線沿線の駅弁と観光スポット
- 乗車記
以上のような内容を分かりやすくまとめております。
「花咲線に乗ってみたい!」と思うような魅力や、眺めの良い座席を確保する方法などたっぷりと紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧いただけたらと思います。
花咲線とは?トイレはある?
花咲線は、北海道釧路市の釧路駅から根室市の根室駅までの135.4kmを結ぶ日本最東端の鉄道路線です。
「地球探索鉄道」というキャッチコピーが付けられており、車窓からは日本にいることを忘れてしまいそうなくらいのスケールの大きい雄大な風景を楽しむことができます。
花咲線を走行する列車は基本的に各駅停車と快速列車のみ。釧路〜根室間の所要時間は、各駅停車で2時間30分、快速列車で2時間10分ほど。
また、全列車にトイレがついています、ほとんどが洋式トイレになっています。
次に、そんな花咲線の魅力や混雑具合、景色の良い座席などを紹介していきます。
花咲線は混雑する?空いている時間は?
花咲線は車窓の美しさから、土休日や大型連休は観光客で車内が混雑します。
具体的に混みやすい時期というのは以下のような時期。
- 青春18きっぷシーズンの土休日
- GWやお盆などの大型連休
2023年度の青春18きっぷシーズン:7/20〜9/10、12/10〜翌年1/10
JR全線の普通列車が乗り放題となる「青春18きっぷ」の利用シーズンや、GWなどの大型連休というのは混雑します。
特に、昼頃から夕方にかけて走行する列車が混雑します。立ち客が出るということは稀ですが、後ほど紹介する景色の良い側の座席というのはすぐに埋まってしまいます。
空いている時間は?
比較的空いている列車はズバリ、各方面上り下りの一番列車です。
- 釧路駅を早朝5:35発車する「快速はなさき 根室行き」
- 根室駅を早朝5:31発車する「普通 釧路行き」
また、日没後に走行する列車は基本的に空いていますが、花咲線の1番の魅力である雄大な車窓というのは楽しめません。
車窓は左右どっちがおすすめ?
花咲線の車窓ですが、美しい景色が広がるのは片側の車窓に偏っています。
これを踏まえたおすすめの座席の側は以下の通り。
釧路→根室へ乗車する場合:進行方向右側の座席
根室→釧路へ乗車する場合:進行方向左側の座席
次に紹介する「花咲線の見どころ、絶景区間」というのは、基本的におすすめの車窓の方に広がる景色です。
おすすめの側の座席はすぐに埋まってしまう傾向にあるので、遅くとも発車前の30分前には駅で列車を待っていた方が良いです。
花咲線の見どころ、絶景区間は?
次に花咲線の見どころや特に車窓からの景色が美しい区間を紹介。
釧路→根室へと乗車した場合に通過する順番で紹介していきます。
厚岸湾(門静〜厚岸)
釧路駅を出発して50分くらい、門静駅(もんしず)駅から次の厚岸(あっけし)駅までは、厚岸湾という海沿いを走行します。
車窓いっぱいに海が広がります。
厚岸湖・別寒辺牛湿原(厚岸〜茶内)
厚岸駅から次の茶内駅まで、列車は厚岸湖と別寒辺牛(べかんべうし)湿原の真ん中を走行します。
車窓から湿原の中を大きく蛇行する川を望みながら列車は進みます。
落石海岸(別当賀〜落石)
釧路駅を出発してから2時間、別当賀(べっとが)駅〜落石(おちいし)駅間では落石海岸の絶景が車窓に広がります。
花咲線の中で最も美しい区間で、はるか遠くまで続く海岸線を眺めることができます。
7~9月にかけて、収穫した昆布を砂浜で乾燥させている風景も目に入ります。
日本最東端の駅「東根室駅」
終点の根室駅の一つ手前、「東根室駅」は日本全国にある駅の中で最東端にある駅です。
無人駅ではありますが、ホームには「日本最東端の駅」と書かれた記念碑が置いてあり、車窓からも覗くことができます。
筆者おすすめ!花咲線の楽しみ方
窓を開けて乗ろう
花咲線を走行する車両はすべて窓を開けることが可能です。
車窓の外をきれいに見ることができますし、なにより風がとても心地よいです。
絶景区間をゆっくり走行する車両を狙う
先ほど花咲線の絶景区間を紹介しましたが、以下の2つの列車は「厚岸湾」・「別寒辺牛湿原」・「落石海岸」周辺の絶景ポイントをゆっくり走行します。
- 釧路駅08:21発「普通 根室行き」
- 根室駅10:27発「普通 釧路行き」
絶景区間を存分に楽しめますし、車窓からの写真撮影などにもピッタリの列車です。
花咲線沿線の駅弁
花咲線沿線にはそこでしか食べられないご当地の駅弁がたくさんあります。
厚岸駅の「かきめし弁当」
1917年創業、100年以上続く「氏家待合所」で販売されている、「花咲線の駅弁といったらコレ!」というのが「かきめし弁当」(¥1080)
牡蠣の煮汁で炊き上げたご飯の上に、じっくり煮込んだ牡蠣がたくさんのっかった、港町厚岸を感じられるお弁当です。
事前の電話注文で列車内受け取りが可能な駅弁も!
- 落石駅の「たこ飯弁当」(¥1000)
- 根室駅の「やきとり弁当」・「焼きさんま寿司」(各¥600)
上記の3つの駅弁は、乗車日前日の午前までに電話予約をすることで、列車内でお弁当を受け取ることができます!くわしくはこちら。
花咲線で訪れたい!おすすめの観光スポット
花咲線沿線のおすすめ観光スポットを紹介します。
納沙布岬(根室市)
北方領土を除く日本本土の中で、最東端の岬。日本一早く朝日が見える場所です。根室駅からバスを利用することで行けます。
遠くには北方領土を望むことができます。
春国岱(根室市)
アクセス | 「根室駅前ターミナル」→「東梅」 (根室バス厚床線) |
片道運賃 | ¥640 |
時刻表 | バス時刻表(厚床線の時刻表を参照してください |
備考 | 1日フリー乗車券も利用可 ¥2080 |
春国岱(しゅんくにたい)は、根室駅から南西方向に進んだ場所にある大きな湿原。
湿原の先には根室湾が広がり、とても幻想的な風景を見ることができます。また、春国岱はラムサール条約に指定されている湿地で、野鳥観察にもおすすめなスポット。
根室駅からバスでアクセスできます。
霧多布岬(浜中町)
霧多布岬は根室市と釧路市のちょうど真ん中、浜中町にある太平洋に面した岬です。
納沙布岬よりも美しい風景が見られるうえ、日本ではわずかにしかない野生のラッコが観察可能な場所です!また、周辺には霧多布湿原や琵琶瀬展望台といった観光スポットがまとまっており、見どころがたくさんあります。
ラッコが見える岬、霧多布岬のアクセスは?周辺の観光・宿泊施設も紹介!とてもおすすめな観光スポットなのですが、唯一の欠点はアクセスが非常に悪いということ。根室市か釧路市でレンタカーを借りてアクセスするのがおすすめです。
乗車記
ここからは夏に乗車してきたときの様子を紹介します。
釧路駅から乗車
今回は道東のターミナル駅、釧路駅から乗車。レトロな雰囲気を醸し出す駅舎がたまりません。
朝08:18発の普通列車根室行きに乗車します。この日は夏季の青春18きっぷシーズンの日曜日。眺めのいい方の座席を確保するために30分ほど前にホームに入りました。
このキハ54系とともに根室を目指します。
眺めの良い方の座席が空いているか心配でしたが、この日の車内はガラガラでした。
定刻通り出発。釧路川を渡って釧路市街をあとにします。
車内からシカがみられる(別保~尾幌)
釧路駅を出発して10分ほど、列車は別保(べっぽ)駅を出発し一気に森の中へと進んでいきます。
この別保~尾幌までのあいだは、車窓から高確率でシカが見られます。
シカは鉄分補給のために線路の鉄を舐めに来るらしく、列車は鹿避けのために汽笛を鳴らしながら進みます。
尾幌駅に到着。緩急車をそのまま駅舎と使用しており、無骨ながらに風情が感じられる不思議な駅舎です。
厚岸湾と別寒辺牛湿原(門静~茶内)
釧路駅を出て50分ほど、列車は門静駅を発車します。ここから茶内駅までは花咲線の見どころ区間の一つ。厚岸湾と別寒辺牛湿原のそばを走行します。
まずは厚岸湾。内湾となっておりとても穏やかな海です。
厚岸湾の景色が終わりかけたときに厚岸駅に到着します。厚岸駅から次の茶内駅まで、再び絶景が広がります。
下の写真は厚岸湖。こちらは海水と淡水が入り混じる汽水湖で、厚岸の名産品カキの養殖が盛んな湖です。
厚岸湖を過ぎたと思ったら、列車はすぐに別寒辺牛湿原の真ん中を走行。
列車先頭からの景色。本当に湿原のど真ん中を走っているということが実感できます。
落石海岸
釧路駅を出てから2時間、列車は別当賀駅に到着。ここから次の落石駅までは花咲線で一番の車窓が広がります。
この車窓だけ見ると、本当に日本の風景なのかと感じてしまいます。
絶景区間をゆっくりと走ってくれる列車だったので、存分に写真撮影できました。
東根室駅に到着
落石海岸を過ぎると列車は根室市街地へと進入していきます。終点の根室駅の一つ手前の駅「東根室駅」は日本最東端の駅です。
ちなみにこの写真、列車から下車することなく撮影可能。ポイントは車両の一番後ろの方でスタンバイしていることです。
終点の根室駅で下車
花咲線の終点、また根室本線の終点でもある根室駅に到着。
駅構内には歓迎ボードが掲げられていました。日本最東端の町についたということを実感させてくれます。
根室駅の駅舎で写真撮影。この根室駅は、「日本最東端の有人駅」でもあります。
【過去の情報】【8/1〜9/3】一部列車に指定席導入
JR北海道は今夏、JR花咲線の一部列車に、試験的に指定席を導入することを決定しました。
概要は以下の通りです。
指定席が導入される期間:
2023年8月1日〜2023年9月3日までの毎日
指定席導入列車:
「釧路08:21発根室行き」および「根室11:03発根室行き」
指定席となる座席:
2号車の海側の座席(対象列車を2両に増結)
指定席料金:530円
指定席券は、全国の「みどりの窓口」および指定席券売機等で発券可能です。
JR花咲線は基本的に1両編成で運行されます。
指定席導入にあたり、対象の列車では2両に増結され、2両目の海側のみ指定席が導入されるようです。
1両目は今まで通り自由席ですので、座席予約をしなくても座るチャンスがあります。
さいごに
この記事では花咲線の魅力・楽しみ方などを紹介しました。
最後にですが、振り返りとして花咲線についてよくある疑問とその答えをまとめておきます。
- トイレはある?→あります。
- 座席はどっちがおすすめ?→釧路から根室は進行方向右、根室から釧路は進行方向左
- 混雑してる?→土休日や大型連休は混みます。眺めの良い座席を確保したいなら発車30分前や一番列車を狙いましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
【鉄道・バスのみ】車なしで行ける北海道旅行の観光地30選【エリア別に紹介】
根室発は10:57ではなく8:27発釧路ゆきが見どころを徐行する
いつもの列車で観光気分対象列車です。
トイレはキハ54形は全て洋式です。
ご指摘ありがとうございます。
見どころを徐行する列車の時刻ですが、掲載している情報が誤っておりましたm(_ _)m
修正して更新しました。コメント下さりありがとうございます。